『新生活の是非とは。』
「お前は家畜人ヤプーか!」というツッコミをしたあと、どうしてそうなったのか思い出せないでござる、の巻。
ライズだ。こんにちは。
まこと久しぶりの更新となってしまい恐縮である。加えて確約したはずの短編三本もあと少しのところで滞っている。
これではただの法螺吹きになってしまうが、そう判断される前にこの哀れな男の言い訳を聞いてもらいたい。
新生活である。
いわばそれはつまりニューライフなわけである。
フランス語で言うとvie nouvelleなのである。ほんとかよ。発音わかんねえ。ジュテーム。
そんな中で、授業の合間にアーメンを唱えなければならない根っからのキリスト至上主義大学に2週間も揉まれていたのだ。まだ生きてる方がどうかしているのである。
だが俺が創作意欲を失ったということは全然ない。むしろ日毎に湧き上がるこの如何ともしがたいエネルギーの矛先を原稿に向けたくてウズウズしているのである。
ただこの2週間が大学生活を左右する重要な時期である事実がそれで誤魔化せるわけではない。
俺が初日から同じ学部に4人ぐらいの友人と7人ぐらいの知り合いを作る脅威のコミュ力を十全に発揮し、加えて覗かせてもらった文芸部においても数多くの同級生や先輩の方々と邂逅できたのは、ひとえにこの2週間原稿をほったらかしたおかげなのである。
意外な積極性に思われるかもしれないが、こう見えても俺はそもそも空手とハーモニカをたしなむ半パンピーである。
深く知る者は、どちらかというとやってはならないゲームやアニメーションを幅広く愛する変わった男という印象を持っているかもしれないが、
それはあくまで俺の、個人的な趣味趣向の一部であり、それを公の場で撒き散らすようなことは決してない。
むしろ、我を失い周囲に同じ空気を撒き散らさんとする“嫌われるオタク”は嫌悪すべき対象と言ってもいい。電車で携帯通話する女子高生レベルに腹が立つ。そういう人だけが集まった部屋とかの中でやるぶんには一向に構わないと思うが。
話を元に戻す。そういうわけで、俺は大学生活を滑らないように鋭意疾走中だったというわけである。
久しぶりに使用するパンピーコミュパワーは通用するのかと冷や汗をかいていたが、どうやらまだどうにかなるようである。
まだまだ始まったばかりで油断はできまいが。
さて、ここからは個人的な近況報告とする。
覗かせていただいた文芸部だが、どうやら入部は確定しそうである。
初日から自作短編持ち込みで門を叩くという半ば道場破り的なことを平然とこなした俺だったが、率直に褒められたり、細かいご指摘の数々を頂いたり本当に成長できそうな部であったのである。
部員総勢も60名を超える大所帯であり、皆が文学の道に対して精通しておられる。高校の頃のような、内輪だけ楽しければ良いという自己満足など欠片も存在しない。
やるからにはヲタクの文学ではなく、純日本文学を、文字通り偽りなき最高のクオリティで。
俺が求めていた環境は、まさにこれだった!
言語という感覚記号を、極めて繊細に、かつ自在に縫い合わせる妙味。
これが、すなわち文学を書くということだ。
ここには、「字なんて日本人なら誰でも書けるし、内容も単なる妄想だ」と甚だしく見当を欠いた優劣性を主張する者など誰もいない。
ばっと作家の名を口に出したら、その人の代表作と心に残るフレーズが挙げられて瞬時にバンと帰ってくる。国内だけではない。海外におけるありとあらゆるジャンルのクリエイターをも網羅している。
これを待っていた。これを待っていたんだ!
もう遊んでる時間なんて微塵もないぜ……。
いやまぁ単位的な意味でも遊んでられないけど。
じゃあ最後にその単位の話をするとしよう。
俺は卒業までに170単位必要になる。これは一般的な学生の1.4倍に近い。教師を目指すとはそういうことなのだ。
しかも俺の場合は社会学部から国語の教員だ。他学部で取る設計になっている教員免許を取るにはそれこそ茨の道を――170単位の道を通らねばならない。
だが、それをとやかくと恨んでいるかと言われれば、そういうわけではない。
俺は地歴公民の教員になっておけば楽なものを、敢えて自らを曲げずに国語の教員を目指して歩き始めたのだ。
それでいかにしんどい思いをしようが、俺の決めたこと。
逃げ出さずに向き合うということがいかなるものかを、俺を知る全ての人に鮮烈なまでに見せ付けてやる。
既に授業は詰め詰めの日々。試験やレポートは気の遠くなる道のりには違いない。
だが、不可能ではないのだ。そもそもこんなの浪人時代に比べればまだマシだ。
俺はやり遂げる。ここで心を折り、酔った上司にペコペコ頭を下げるような、みすぼらしい大人の男になってたまるものか。
大多数がドロップアウトするとは聞いたが、そんな統計が俺の前で何になるだろう。
そんなゴミ統計データなどシグマにでも食わせてしまえ。たとえ教職単位をいくつも落とそうが院に行ってまで全部取り返してやるよ。
そうして教壇に立った自分はきっとメッチャかっこいいはずだ。
妥協して時代に流された人々の誰よりも胸を張って生きていけるに違いない!
大学に入って再確認したが俺にはコミュ力がある。生徒達とだってうまくやっていけるさ。
その傍らで研鑽を重ねた小説でも出してみろ。もう意味不明なぐらいすげえ国語教員が誕生する。
未来予想図で暴走するのはこのへんにして、さて! 頑張るとしましょうや!
今日のところはこのへんにしとく。近況報告というか抱負というか、よくわからないことになったが、とにかく次の更新で会おう!
アデュー!
『死の灰の夢について。』
ライズだ。こんにちは。
現在3月28日の早朝4時である。なぜこんな時間に日記を書いているかというと、とても怖い夢を見たからである。
すごくはっきりとした夢だった。俺は時々こういう夢を見るが、今回は群を抜いて夢にリアリティがあった。
しばしお付き合い願いたい。
夢の中の自分は高校生だったが、昼間にPCを見ていたら、ダダという俺の親友がやっているブログ(現在は存在せず)に、一言だけメッセージが書かれていた。
『死の灰オワタ\(^o^)/』と書かれたその記事は、これもはっきり覚えているが、午前5:55に投下されたもので、それ以外何の情報も分からなかった。
俺は「なんだそりゃ」と思いながらとりあえず無視して一旦ブラウザからYahoo!に戻ろうとした矢先、何故か接続がとてつもなく重くなっている事に気が付いた。
Yahoo!に速報が出ていたのである。
核戦争がどこかで勃発した可能性があるといった内容の速報だった。
核兵器が落ちた際の“死の灰”については俺の日記の去年のナンバーに記事があるので、そちらを見れば怖さは理解できうると思う。
死の灰の問題はもちろん俺にとっても他人事では済まないもので、俺はこの時たしかに死を覚悟した。
俺の肉眼でも見えるほど、黒い霧のような粉塵が太陽を覆い始めていたし、あと数日も経てば地球上の生物は絶滅するという知識を夢の中でも持っていた。
最初、『やばい、俺の書いている小説はどうしよう』と思った。
俺がかつて書いた作品に『タイムカプセル』というのがあり、それが一瞬頭を掠めて、後の知的生命体に紙媒体が渡ればいいのにとも思ったが、誰もきっと文字をわからないだろうとも考え直した。ロゼッタストーンは用意されていないのである。
だから俺は、どうせ死ぬのならと開き直って、自分の考えた話を絶滅する前にみんなに口頭で聞かせて、後腐れなく死のうとまで考えた。
ややあってから、俺たち国民は全員、アメリカ政府が極秘裏に日本全土の下に作っていた地下都市に避難するように呼び掛けられることになる。
俺は一風変わった電車に乗りながらその地底都市に向かった。
途中で恋人と合流し、一緒に人の流れに沿って歩き始めたのだが、速報でしか情報を知らなかった俺は恋人に詳しい話を聞いてみることにした。
『どうやらアメリカとロシアが核ミサイルを打ち合ったらしいが、両方とも一発で壊滅したので“一発づつしか打てなかった核戦争”と呼ばれている』
というのが詳細らしかった。
ただ、その話の中で奇妙な点があった。
ダダがブログにそのコメントを書いたのは午前5:55だったが、核ミサイルが発射されたのは6:55だった。
ダダが時刻を偽って書きこんだのか、それともあるいは…………。
だが今現在も、まだ誰もダダの姿を見ていないというから確かめようがなく、俺たちはとにかく前に進むしかなかった。
俺は夢の中でトイレの頻度が高かったようで、高校のときの友人たちに「お前トイレ行くよなあ」って言われてたという無駄なことまではっきりと覚えているが、それはさておき俺は、地底都市の中の学校へ向かい、そこへ数日間だけ通うことになる。
そして中学の2、3年の時に担任を持ってくださった先生と再会し、同じクラスの人間のリストを受け取って階段を下りたところで、目が覚めた。
文章にするとなんてことはないように感じるが、それは俺の描写力不足が招いているだけであり、本当の夢はもっと奇妙で、もっと恐怖に満ち満ちていた。
今は冷静になってきたので、夢のパーツをひとつひとつ分析してみたい。
まず、“死の灰”がなぜ夢に出てきたかは、昨日高校来の友人たちとたこ焼きパーティーをした際に、誰かが「死の灰の問題はどうするんや」と言ったのを小耳に挟んで『なんつー会話だよそれ』と思ったのがきっかけだったかもしれない。
“死の灰”の光景は、俺がかつて読んだロバート・A・ハインラインの短編集『時の門』の中の一編『大当たりの年』を読みながら想像していたものそのものであった。
中学のときの先生と会った際にほとんど反射的に「3年ぶりですね」と言ったから、俺は高校3年生、今から2年ぐらい前の状態だったといえるかもしれない。これについてもたこ焼きパーティーの影響かも。ちなみにその頃はまだダダは自身のブログを運営していた。
それらの要素が部分部分で複合的に混ざり合って、こんな禍々しい夢を見てしまったのだと思う。
しかし、本当に怖かった。というか生きる方向性が変わるほどにショックな夢だった。
今は、明日があって、明後日があるということがとてつもなく幸福だと思える。
ただ、あまりに感触がリアルすぎて、ひょっとしたらあれはどこか違う世界の俺が本当に味わっている事じゃないかとさえ寝ぼけながら考えもしたが、少なくとも俺はそうならなくてよかったと思うばかりである。
なんだか起き出し+恐怖+怪テンションで意味不明な文章になってしまっているような気がするが、今日だけは許してほしい。
それじゃ、寝るのは怖いので今から原稿を書き始める。
『一発しか打てなかった核戦争』………これを題材に出来ないだろうか。
『シャークトレードについて。』
ライズだ。こんにちは。
更新が停滞してしまい、日頃から閲覧してくださっている方々には非常に申し訳ない思いで一杯であります。
だが更新停滞の理由は前回書いた怠慢ではなく、小説一挙更新のための布石であったとご理解がいただければなと思います。
さて、実を言うともう小説一挙掲載ができるまではサイトの更新はすまいと考えていた俺だったのだが、今日は少し引っ掛かることがあったので記事にしておかねばならないと思っていま書いている。
極めて個人的かつ局地的な問題ではあるが、暇であれば眺めていただければ駄文量産者冥利に尽きる。
先日、空いた時間に友人たちと集まって、カードショップのスペースを借りてカードゲームを遊んでいた。
昼食は少し離れたファストフード店まで買出しに行って店の外で食べ、夜まで遊び通す徹底ぶりであった。
だが、そこでどうしても気になる光景を見つけたのだ。
あの時充分に注意できなかったのが今更になって悔しくて、どうせ俺はここに書くことしか出来ないのだが、書かなければもっとひどいことになる気がするので書かせてもらう。
シャークトレードという言葉をご存知だろうか。
カードゲームプレイヤーの間では広く使われている言葉だが、そうでない人には見当が付かないであろうのでここで補足しておく。
シャークとは鮫の意ではなく、人を偽るといった意味である。
シャークトレードはその名の通り、詳しい情報を持たない者(主に初心者や子供)などカードの価値や有用性に関して疎い人間を対象にして、不当な交換条件を丸呑みさせて自らが得をする交換を平然と行うことを指す。
個人的な意見になるが、これはカードゲームプレイヤーにとって最悪の禁忌であり、他人に直接被害が出ている点でレギュラーパックのレアサーチよりも酷い行為であると断言できる。
特にそれが子供に行われた場合は悲惨だ。それを新しく買い戻す金銭さえない可能性が高いからだ。
だというのに、普段から会い遊ぶ友人たちの中から、これが出た可能性がある。
その交換の序盤を聞き流しに近い状態で見ていたため、彼と子供のどちらから交換を言い出したかははっきりとは断言できない。
ただ、彼のほうから言い出したように何度思い返しても思うのでそうであるとして話を進める。
理由は、彼と会話もしたことのない初対面の小学生のほうから、べつだん交換を求めたがるとは考えられないからである。
彼はその日出たばかりのプレミアムパックを購入したばかりで、目当てでなかった実戦向きではないカードを沢山抱えていた。
この使えないカード達は確かに何の戦闘価値も持たないのだが、プレミアムパック出身なので外見上はシークレットレアの加工がされており、初心者が見るとカードの綺麗さが手伝って価値のあるカードにも見える。
その中の一枚を彼は、デッキ確認をしていた最中の近くの子供に見せ付けて、「これとそれ交換してや」と言った。
だんだん思い出してきた。やっぱり取り引きを持ち出したのは彼だったと思う。
子供は何が何やらもよく分かっていない様子だったが、おずおずと手持ちのカードを差し出し、かわりに彼からプレミアムパックのカードをもらった。
彼の持つ非凡庸シークレットレアカード『コードオブジャスティス』と、
子供の持つ万能シークレットレアカード『聖なるバリア -ミラーフォース-』が交換された瞬間だった。
明らかに不当であると判断した俺は、彼に対して「いやそれやめといたほうがいい。返してあげたほうがいいって」と注意をその場でかけたのだが、
「いや、子供もOKしてるんだから何の問題もないでしょ」と言い放って彼は涼しい顔で自分の席に着いた。
この時に、最悪キレてでもトレードをやめさせるべきだったと俺は後悔している。
俺は小さい頃にまったく同じことをされ、泣くほど後悔したことがあった。
俺は、そういった苦い経験があるからこそ、カードゲームは子供が主役といった立場を崩さずに今までやってきた。
対戦相手に困っている子供がいれば積極的に声を掛けてルールを教えながらプレイするし、
公民館で出会った初対面の子供が「ロックデッキ以外を怖くて使えない」と言ったのが引っ掛かり、別れ際に、制限級のシンクロモンスターカードをチューナー付きでそのままくれてやったこともある。
たしかに世界大会や選考会などは、大人がほぼ全てを占める環境になってしまってもしょうがないと思う。
親父の作ったミニ四駆マシンが優勝するのと同じようなもので、財力やプレイング能力の桁が違う。卑怯だとは感じるけど、それはそういうものだと割り切るしかない。
でも、普段に遊ぶぶんはやっぱり主役は子供たちだと思う。彼らの純粋なカード好きは、初手から1ターンキルを狙う我々の環境とは一線を画す、また、画せねばならないものだと信じている。
小学生のときにカードゲームに触れていた人たちなら分かるはずだ。
あの時は対して強いカードでなくても、主人公が使っていれば強く思えた。絵や名前が光っていれば強く思えた。
それは、カードを単なる記号として扱う無機質な大人達のプレイとはまったく違う世界の話だ。
だからそこに大人が札束の団扇を煽ぎながら土足で入っていくのは間違っている。それが直接に不当な取り引きを仕掛けるようならなおさらだ。
俺はせっかく得た友情を壊したいと思うような人間ではない。ないが、子供を鴨にする行為を容認するのもまた、感覚の麻痺だと思う。
価値の判ってない子供相手にシャークトレード仕掛けるような大人が居てどうするんだ。
もう19歳も過ぎたような大学生が、人を利用してまで厚紙に夢中になってどうするんだ。
あの時止めきることの出来なかった自分が言えることではないのかもしれないけど、でもこんなのってないんじゃないか。
こんな考えは、俺だけなのか?
『一年間の意味とは。』
ライズだ。こんにちは。
第一志望大学の合格が決まって一週間が経とうとしているが、俄然堕落生活が続いている。
今まで気張ったツケというわけでもなかろうが、日がな一日瞑想しては思い出したかのように原稿をやる、どうしようもないほど気の抜けた生活を送っているのは間違いない。
そこでようやく分かったことがある。
俺はこの一年、浪人が決まってからの一年だが、その期間だけなぜか日記の日付が毎月ぶんある。2006年の創設以来最多の更新ペースであった。
浪人生であったはずだ。真面目に学習もやったはずだ。
であるのにこの一年に限って日記は頻繁に更新され続けた。
これは不思議に思えるようでその実そうでもない。
浪人生活というものは、精神を限界まで磨り減らしこそしたものの、実に色々な事を俺に与えてくれた。
それは家族に対して心の底から恩を感じることであったり、目先の漫画や勉強といった自分の日常ぶんしか見てなかった世界の視点を動かすことであったり、これから何十年と続けていく自分自身の生涯を活用する方向であったり、まさしく枚挙にいとまがないと断言できる。
そのある種の新鮮味や様々な旨味が、極限に挑む俺の生活に絡み、あるいは溶け合って、俺の日常の思考形成を大きく転換させた。
その副産物がこの日記であったのだ。日頃手に入れたこと、気付いたこと、そういった事に敏感であったからこそこの日記は高い頻度で更新され続けた。
この一週間。
受験の荷を降ろし本当に何もかもが終わった後でありながら、まったくこの日記が更新されなかった。時間は腐るほどあったはずなのに。2008年より前の自分に戻ってしまったかのように。
少しショックを受けた。浪人生活で手に入れたはずの様々なアンテナが、たった数日で閉じられている。この結果日記が更新できなくなっている。
これでは何のための一年だったのかと、恥じ入らざるをえない。一年間の修身を数日で忘れ去る行為は、堕落とさえ呼ばない。
昨年に民主党やマスコミに扇動され、かつ国民自らがたいして何も考えずに投票し舵を漕いだという事実をほったらかしにして、いまさら他人事のように民主党へ批判の句を並べ始めた日本人を見ながら、
俺はずっと心に抱いていた言葉がある。
『人間は河川と同じ。放っておくと常に、どこまでも低きに流れている』
まさか自分自身も体現していようとは。
至らぬばかりの頭でっかちを恥じるばかりである。
では如何すべきか。
川に流される人生など微塵の旨味もなかろう。
低きに流れるばかりですぐ数十年経って死んでいくなど、心から無念でならない。
一年間で得てきた様々の感覚器をもう一度叩き直し、糧にして、川どころか滝すらさかのぼる気焔で死ぬまで精進をせねばならない。
それが、のち数十年で終わる俺の人生の中の“一年間”に意味を持たせうる手立てであろうと思う。
『浪人編、完結。』
ライズだ。こんにちは。
昨日のお見苦しい魂からの叫びは、やはりあのままにして置いておこうと思う。
さて、去ること一年前、『浪人は浪漫の浪』とかいう意味不明の標語を掲げ、俺は河合塾京都校の門を叩いた。
結論から言って、この時の俺はどうしようもないほど浪人という怖さを知らない、ただの馬鹿に過ぎなかった。
あれから一年。
時に、浪人という所業を一年間全うすることは、自分の中の無限よりも深い暗さと一対一で向き合う事に他ならなかった。
朝から晩まで予備校に通い詰めるという目標は、たった一ヶ月で限界を迎えた。
俺はなんだかんだいって温室に居たんだと、何の大した事もない怠惰な若者の一人にしか過ぎなかったのだと己を恥じた。
夏は受験の天王山だという。
だが俺は、夏期の間に死に物狂いで勉強したためか、夏の終わりと同時に失速した。
燃え尽き症候群という言葉がお似合いだ。
ハルヒ2期が予想外につまらなくて、西宮にあるからという理由で関学を目指していた俺は致命的な精神的ダメージを受けた。
何度でも言うがエンドレスエイトの私怨で言うのではない。
何秒も合間合間に静止画を挟み、連続物とはいえ、“憂鬱”の時のような一話一話の始まりと終わりも全くとりとめがない“溜息”編。
ただただ小説版を映像と音声つけて再生しているだけの、脚本全般を放棄したのではないかと疑えるテンポの悪さ。
1期の時の毎週のワクワク感をどこに味わえばよかったのか?
どこにもそんなものはなかった。
そうやってふて腐れて燃え尽きていった俺はこの頃、自分でも自分が分からなくなっていた。
俺と同い年の奴はスケートで世界を狙い、ゴルフで賞金王になり、そんな中で俺はみじめに浪人していたのだった。
同時に数多くの誘惑が、心の隙間を埋めるように大挙してきた。
俺から、行き帰りの電車の時間の大半を奪い去ったペルソナ3ポータブルはその最もたるものと言える。
だが、何をしていても焦燥感は消えず、いつの間にか夢遊病のように単語帳をブツブツ唱えている。
心の病と言われても否定できない何かが底に流れる生活。
やがてエリザベスを倒し、未練が無くなったと同時に俺は目が覚めた。
俺はそれから、演算処理機になったかのように問題と向き合いはじめた。
今日その結果が速達でやってきた。
封筒だった。
小さな、厚い封筒だった。
これで終わりだと思うな、と親に言われた。俺は大学院に進学しようとしているからだ。
大学に受かったからとて一年中遊びに耽るわけにはいかない。
しかしそれでも。
次の遊戯王の制限改定に合わせてデッキを作るぐらい、今は許されてもいいはずだ。
一年間サイトをちょくちょく見てくださった皆さんに報告します。
無事に第一志望大学に合格しました。ありがとうございました。
これからは、大学生ライズとなってこのサイトを引き続き運営していきます。
どうぞよろしくお願いします。
『構築したデッキについて。』
聖バレンタインは、他校の男子との出会いの場になる場所に行こうとする婚約者を取り締まる文章を教義に加えるべきだった。
ライズだ。こんにちは。
今日は前回の予告どおり、俺が持つ遊戯王デッキの中から、エンターテイン性重視のレシピを晒そうと思う。
ガチ度重視も結構所有はしてるけど、ライロとかBFとかネクロとかなら他のサイトにもたくさんレシピがあるだろうし、ここでは友人と遊ぶためとか、大会じゃない時に使うデッキのレシピを掲載していきたいと思う。
とりあえずまずは『スターダスト・ドラゴン/バスター仕様の不動遊星デッキ』から。
[モンスター 28枚]
スターダスト・ドラゴン/バスター×2
クイック・シンクロン×2
サイバードラゴン×1
ジャンク・シンクロン×3
マッシブ・ウォリアー×2
星見獣ガリス×3
ボルドヘッジホッグ×3
チューニング・サポーター×3
ライトロード・ハンター ライコウ×3
救世竜セイヴァー・ドラゴン×1
スターダスト・シャオロン×1
クリッター×1
メタモルポット×1
ゾンビキャリア×1
黄泉ガエル×1
[魔法 5〜6枚]
大嵐×1
増援×1
ワン・フォー・ワン×1
貪欲な壺×1
地獄の暴走召喚×2(好み次第で1でもok)
[罠 7枚]
聖なるバリア -ミラーフォース- ×1
スターライト・ロード×2
バスター・モード×3
リビングデッドの呼び声×1
で合計40から41枚ぐらいってところです。
エクストラは標準的な主要シンクロモンスターに、スターダストを3枚とセイヴァー・スターを1枚刺しておけば問題ないです。
基本的にはライコウやマッシブで序盤の時間稼ぎ、墓地肥えてきたら星見獣ガリスやジャンク・シンクロン、ボルトヘッジなどの展開力などでスターダストを素早くシンクロする展開が望ましいです。
チューニング・サポーターの暴走召喚も十分狙っていけます。
手札に/バスターが来た場合はクイック・シンクロンやワン・フォー・ワンで捨てて貪欲するか、ゾンビキャリアするかでいいかと。やりくりを刺すとやっぱりスピードが落ちますしね。
今やどのデッキにも入ると言っていいスターライト・ロードも2枚入れており、これとバスター・モードを伏せただけで1ターンで/バスターが出る可能性も大いにありえます。
切り札は無論/バスターですが、相手をより楽しませるためにセイヴァー・スター・ドラゴンも狙えるようにしました。一興と思った時に気まぐれに出すと、相手はビビリ、周囲は盛り上がり、自分もテンション上がります。皆ハッピーになれます。でも大抵それだけで終わります。
また/バスターの拘束力を即座に展開できれば問題ないため、サイクロンなどは抜いてスロット浮かしております。大嵐は入れてるけど。
ガチ度的には環境の最前線で運用することは難しいですが、フリーデュエルで使用して相手やギャラリーを盛り上げるデッキとしてなら戦力は充分と言っていいかなと思います。
次に、『海馬瀬戸の声真似をしながらプレイするデッキ』
これは1週間ぐらい前にらいじんぐ名義で俺がある掲示板に晒したレシピだけど、ここにもコピペしてはっつけよう。
[モンスター 18枚]
正義の味方カイバーマン×1
白竜の聖騎士×2
マンジュ・ゴッド×3
ブラッド・ヴォルス×2
マジック・ランプ×3
ランプの魔精・ラ・ジーン×3
[魔法 17枚]
収縮×2
サイクロン×1
白竜降臨×2
デビルズ・サンクチュアリ×3
黙する死者×3
滅びの爆裂疾風弾×3
融合×1
融合解除×1
エネミー・コントローラー×1
[罠 5枚]
メタル・リフレクト・スライム×3
聖なるバリア -ミラーフォース- ×1
亜空間物質転送装置×1
お察しの通りかなりのネタですが、見た目ほど弱すぎるということもないです。
海馬のカードで効果もトリッキーなマジック・ランプを採用する一方で、ラ・ジーンも地味に黙する死者を腐りがたくしており、手札に大量に来たとしてもそれはそれで大量展開が実現します。
打点不足は愛で補ってください。
黙する死者で蘇生したモンスターは、亜空間して元通りにするなりエネミー・コントローラーのコストにするなりしていくといいと思います。
戦闘補助カードが全体的に乏しくも見えますが、デビルズ・サンクチュアリやら緊急時の壁ともなるメタル・リフレクト・スライムもゲーム遅延要員とかリリース要員として機能してくれます。
のでリリース要員にも困らず、青眼サポートカードなどのおかげもあって好きなタイミングで最上級を呼べるのが強みです。
また黙する死者は墓地へ行った青眼を蘇生することもできますが、バーストストリームの発動条件を満たすためぐらいに考えるか、劇中のカイバーマンのようにデメリット効果を消すべくそのターンで融合に繋ぐくらいの心意気でいいと思います。
無論、相手の罠にチェーンして融合解除できれば最高です(1年間で一度だけ決まりました。非ィ科学的ですのでお好みで外していいと思います。)
オベリスクと青眼が並んだ時の自己満足感は半端ないです。並ばなくても事故満足感があってお得です。
勝率はやはりというべきかそれなりに残念ですが、キャラへの愛と対戦相手へのエンターテイン提供率は保証します。
最後に、『次元幽閉のために買ったマシンナーズをどうにかする時の為のデッキ』
名前の通りです。とりあえず構築してみました。
[モンスター 24枚]
マシンナーズ・フォートレス×3
マシンナーズ・フォース×2
サイバードラゴン×1
マシンナーズ・ギアフレーム×3
マシンナーズ・ソルジャー×3
グリーン・ガジェット×2
イエローガジェット×2
レッド・ガジェット×2
スクラップ・リサイクラー×3
マシンナーズ・ピースキーパー×3
[魔法 12枚]
サイクロン×1
大嵐×1
機甲部隊の最前線×3
強者の苦痛×3
貪欲な壺×2
リミッター解除×1
クイズ×1
[罠 4枚]
聖なるバリア -ミラーフォース- ×1
激流葬×1
リビングデッドの呼び声×1
魔法の筒×1
はい、マシンナーズです。ただしマシンナーズ・フォースはフィールドには出ません。入れている理由は、マシンナーズ・ギアフレームで手札にサーチできてそれ一枚でマシンナーズ・フォートレスが手札や墓地から出せるからです。いわばサーチ可能な高性能捨て要員です。
また6ガジェ体制ですが、複数ガジェットが来てもマシンナーズ・フォートレスのおかげでまったく腐らず、スクラップ・リサイクラーや貪欲な壺が何事も無かったかのようにデッキに戻してくれます。
またこのデッキの真に特筆すべきは、機甲部隊の最前線による圧倒的な展開力です。これを数枚張った場合ほぼ相手は純粋な戦闘を躊躇します。
グリーン・ガジェット一体殴っただけでフィールドにレッド・ガジェットが二体並び、イエロー・ガジェットを二枚ドローさせた挙句、次ターンそれを殴ったら今度はマシンナーズ・ピースキーパーとスクラップリサイクラー三枚がフィールドにやってきて効果発動して……、と楽しい負の連鎖が相手を襲います。
気付けばデッキ圧縮率が恐ろしいことになっています。
性質上、魔法罠除去に弱いですが、そこはもう拭えない弱点だと開き直って、陽動兼保険のために強者の苦痛を入れました。打点に苦しむデッキなのでちょうど良かったと思います。
また、デッキが回れば回るほどスクラップ・リサイクラーのおかげで墓地のモンスターの全容を相手が把握できなくなっていくので、エンターテイナーの血が騒いだ挙句クイズを一枚投入しました。
皆そこまで覚えているものでもないので成功率は割と高いです。ガジェット類を守備で出して手札補充するもよし、スクラップ・リサイクラーで何か落とすもよし、マシンナーズ・フォートレスで殴るもよし。一番下にマシンナーズ・フォースが無い限りは腐りにくいカードです。
今日はこの3つの紹介となりました。今回は全体的にネタの意味合いが強いデッキレシピですが、例えば店で会った初対面の人に対して使うなどするぶんには十分イイ掴みをしてくれるデッキになるかと思います。
材料があればぜひお試しあれ。
ではでは。