2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『どう考えてもファンです本当にありがとうございました。』

しかし俺が思うに、男女が己すら見失って愛し合う行為を、たったセックスという4文字のカタカナで片付けるのは、あっさりしすぎてやいないか。下手を打てば体育よりよっぽど体力を消耗する行為であるのに、なぜこんなお手軽な響きがするのか。不思議である…

『石頭と呼ばれた、男の中の男。』

『tote hrxato kataqematizein kai omnuein oti ouk oida ton anqrwpon kai euqews alektwr efwnhsen』 彼は「その人のことは何も知らない」と言って、激しく誓いはじめた。するとすぐ鶏が鳴いた。 『kai emnhsqh o petros tou rhmatos ihsou eirhkotos oti …

『死なない命について。』

『eipen autois | [o] | o | ihsous ei tufloi hte ouk an eicete amartian nun de legete oti blepomen h amartia umwn menei』 イエスは彼らに言われた、「もしあなたがたが盲人であったなら、罪はなかったであろう。しかし、今あなたがたが『見える』と言…

『Circle Of The Extraordinary Rangers ――― 通称“Coterens”』

『―――思い返すのはあの廃墟と化していた兵廠。嵐の中に聳える粗末な要塞。 なんというペテンだったのだ。防衛省を任せるなんてまったくの嘘だった。 初めから私がこの選択肢を取ると分かっていて、 彼はわざとふるいに掛けたのだ。 クーデターが起こってしま…

『ちょちょいとした駄文を書かんとしてすなり。』

『――ひよいと後ろを向いたあの馬は かつてまだ誰も見た事のないものを見た 次いで彼はユウカリの木陰で また牧草を食ひ続けた 馬がその時見たものは 人間でも樹木でもなかった それはまた牝馬でもなかった と言ってまた、木の葉を動かしてゐた 風の形見でも…

『残念なペット、の飼い主であった頃の俺。』

(ホールデン・コールフィールド風に)『くら寿司のびっくらポンほど正気の沙汰と思えないサービスはないね。当たらなければ腹が立つが、当たっても腹が立つんだ。こないだ駅の待合室に座ろうとしたら、誰が見てもびっくらポン製と分かる四角いたまごのよう…