『身の回りに怪しい気配。』

ライズだ。


昨日の通知表返却より一夜明けた今日、文芸部のメンツでカラオケに行く事に。

前回マジメな曲にばっかり傾倒していたという事で、今回は色々と電波を発させていただいた。


『ジェニファー山田さん』から始まり、『マイペース大王』、『マブラヴ』、『マーフィーの法則』と段々崩れていく俺の人間としての地位(ポジション)。


だが、ンな物は1年も前にぶっ壊れていたのである。というか、うん。メンツ全員がぶっ飛んでるだけに、多少エロゲとか電波な曲になったところで誰にも咎められたりはしないのである。



去る人物には俺にはマジメな曲の方が良いと言われたが、ううむ。


あのメンツでギャグを追求せずして何を得ようというのか。マトモに歌うのはたまにで充分なのである。たぶん。


だが、流石に暴走しすぎるのは良くないという事で、自主規制を掛けてほどほどにさせて頂いた。

時間もそれほど多いわけではなかったしな。




―――――だが、帰ってきてから少しづつ気が付いてきたんだが、



どうにも俺の周りに“きな臭い思惑と動き”が錯綜しているように感じる。



それは、仲間全体というわけではなく、一部人物にだけ当てはまる事なのだが……………。



これが単なる思い違いなら良いが、もしも万が一、今現時点での俺の推理が的中してしまっていた場合、俺は人生において何かを決めざるを得ない事になるかもしれない。


今はまだ抽象的な言い方しか出来ないが……………杞憂であることを祈る―――――。