『大雨の中の空白』

こんちは。ライズのリモート義体です。今日はライズに代わってお届けします。
まぁ冗談ですが。

さて、今日は昨日に続いて冬期クラブ活動の2日目。
ていうか今日で最終日。なんとも早いものである。
朝から遅刻寸前の頭を叩き起こし、学校へと自転車を走らせる俺。
しかしそこには驚愕の事実が待ち構えていた――――

――――参加人数、5名。

全部員の1/3ほどしか居ないこの現状。
そして昨日は全員出席していた1年生の半減。
なんとも求心力、というか行動力の乏しい部員である。
寝過ごしそうになって慌てて来た俺の身になって頂きたい。

だが、部室に来てもこれといった仕事がある訳でもないのは確かだった。
俺だって今日は休もうかな、とかチラッと思っちまったあたり、冬休みの活動が2回だけなのも今は頷ける。

恋人が来ると言わなければ、俺は確実に不参加の意を表明していた事だろう。


かくして、まだ部室で何もせずにPSPで遊ぶか昼寝をするかという、
ある種日常となりつつある平凡な光景がずっと再生され続けたのだった。
唯一の収穫は、恋人の膝枕と最後のアレだけだったというのが、何とも悲しい部活内容だったように見えて仕方ない。


――――ていうか、本当ならば。

今日に大雨が降っていなければ、俺はこの日心置きなく遊園地へデートへ行けた筈なのだ。
そういう予定だったのだ。

なのに、ここまでザーザー朝から晩まで降られると延期しざるを得ないと言うもの。

おかげでデートは明日までお預けと言う形になってしまった。
まぁ、楽しみが増えるのはいい事なのかも知れんが。


ノロケはそろそろこの辺で区切らねば読む気も失せるだろうと思うので、今日はこの辺りで終わろうか。


だがその前に、最後にひとつだけお願い事をしておこう。


“明日は雨が降りませんように”


それじゃ、明日に備えてそろそろ寝ようかな。