『自分の手首に刃物を当てるのが、これほど怖いとは思わなかった。』

ライズだ。

今日は色々あって、いつもより憂鬱なテンションでお送りしたい。


ところで唐突に言うようだが、よくドラマなどで“風呂場での自殺”の光景を連想しろと言われると、剃刀やカッターなんかで自分の手首を切って、その傷口を湯船に付けて死んでいるさまを思い浮かべる場合が、俺にとっては多い。


それがあまりに印象的だったからだろうか。


今日俺は、気の迷いで、それを自分の身で体験しなければならないと思った。


何かに別れの挨拶を告げた感覚になり、俺は「風呂に入ってくる」といって風呂場に向かった。


風呂なんてさっき入ったのに、親は何も気付かない。



定番の剃刀を手にした俺は、さながらドラマの被害者にでもなったような、厨二病にも似た感情を覚えていた。


手首から血が勢いよく吹き出るというのは本当だろうか?

俺はどれほどの時間を生きていられるのだろうか?

死後はどんな世界だろうか? 死後の世界こそ、こんな世界なんかよりも俺に適合した場所なのだろうか?


さまざまな思いが巡ったひとときであった。


スリリングな反面、少し悲しかった。

本気でこんなことをしようとしている自分が、ひどく滑稽だった。


臆病風が、「お前には無理だ」と囁いているように思えて、

結果的に、俺はここにチキンとして、不本意ながら生きている。


何事もないつもりの一日だったのに、最後にこういう事をすると、その日が少し特別に見えた。

これほどバカな考えはないだろうな、と自分を卑下しつつ、今日記を書いている。



結果的には、何にも起きなかった。



なのに、この日にあった出来事を忘れてはならないような気がして、なんとなく日記に書いた。




最後にひとつ。

日記中心サイトなのに、今日は、いや、いつもかも知れないが、こんなつまらない出来事を書いてしまった自分を、恥ずる。