『性行為について。』
ライズだ。女心難しいわ。
あのさ。まぁ個人的な話なうえに、核兵器廃絶について講演ぶったあとにする話題じゃないんだけどさ、ここは俺の日記で、俺の国で、ほかならぬ俺の自由にできる無法地帯であるので、それゆえに俺はこの理不尽を説く。
女心わかんないです。
これは俺が間違っているのかそうでないのか自分で判断できないから、誰か適当に書いてくれるのを待つ次第なわけだよコメントに。
難しい話で、簡単に判断できないかもしれないけど、そこのところはアレだよ。任せた。
あのさ。
性行為、恋人だったら、その、なんだ、するじゃない。するんだよ。
俺も例に漏れず、している。経験済みだ。
だいーぶ前に『自己矛盾上等』的な何かを書いたけど、まぁ結局そうなっちまったというわけで。
しかし、どうもその事で喧嘩した。
「もしも妊娠したらどうする?」と彼女に聞かれた。その後いつも通りに彼女はアノ日を迎え、避妊は無事成功していることは付け足しておく。
俺は「破滅することも充分ある、大層な職も持たず責任も取れない、逃避行も非現実的すぎる」と、冷静な視点から物事を包み隠さず述べた。
それが彼女に火を付ける。
「凄いショック」「冷たすぎる」、挙句の果てには「その辺にいる男と同じだ」とまで言われる始末だった。
たしかに、そんな社会的身分が弱いなかでそういう行為をしているというのは、俺の純然たる心の弱さに起因していて、また俺がその非を負うべきものだ。
褒められる行為では断じてあらず、どう言葉をこねくり回そうがそれからは逃げようもない、完全なる俺の罪でしかない。
しかし、その後の将来を冷静に見通したその行動は、言動は、そこまでボコボコに言われるほどのものなのか。
口先だけでごまかし、根拠も無く「俺が食わしてやる」と言うのはいい。それは鳩山のバカもやっていることだ。マスコミもプッシュしてくれるに違いない。
でも、ことこういう大切な問題に限って、小手先のごまかしでその先を生きていけるものなのか。
変な幻想や過度のポジティブも持たずに、せめて行為の先の結果だけはシャンとした目で見て、どうすべきか適時考える。
それが本来、相手を思いやることではないのか。
女の子が、男がさらいに来てくれる期待を持つのはよくわかる。理解もできる。
でも、それは安易に口にできない。俺にはそれを実行できる権力も根拠も存在しない。それで考えなしに言うだけ言いふらして能天気になって、あとで路頭に迷うのはほかならぬ自分たちではないか。
俺に非がある。俺にしか非はない。完全に、完璧にどう考えても100%馬鹿なのは行為をおこなったこの俺であろう。
思えば、俺が欲望に打ち勝てていたなら、全ての感情を溶かして流してしまうことにならなければ、そもそもこの問題は成立していなかった。
たしかに悪いのは俺だ。だから俺には、常に真剣に問題を向き合う責務がある。当然の事だ。
それに向き合おうとすらしない人間こそ、それこそが「その辺にいる男」ではないのか。
俺は恋人を愛している。愛しつくしている。それが結果的に、成年になる一年も前に、少し背伸びした行動へと先走らせてしまったのだとしても、俺はそれを恥じることはない。
そして、その恋人の身体を唯一真剣に考えてあげられるのも、唯一屠る権利があるのも俺だけだ。
代用など存在しない。いずれも役不足に終わるに違いない。
俺は真面目に、夢物語など交えずに将来を考えなければならない。
その事を恋人に理解してもらえずヒステリーを起こされたことは、とても、とても悲しい。
俺は本当に血も涙もない、口も悪く底意地も悪い人間なのか。
本当にそうなのか。
最愛の人にまでそう思われたら、俺は何に理解されるというんだ。
俺のこの真剣な思いは、恋人に届くはずだった思いは、やり場を失って浮き続いている。
これが、これが人を愛するという事の結果なのか。これがその行為の結果なのか。
もう、わからない。