『日記という日記を書いた。』

ライズだ。こんにちは。


「お前の日記は日記じゃない」と言われ続けてそろそろ400年ぐらいになるので、今日はここ最近で書き溜めたマジ日記を載せることにする。

ただしこのために書いてたので、これからは続かないと思う。



だいたいなぜ俺が普段に日記じゃないことを書いているかといえば、それは俺のことをまったく知らない赤の他人を中心に読んで貰いたいからである。


知り合いにだけしか分からないような内輪ネタで盛り上がったのではオンラインの持ち腐れだし、面白くもなんともない。

以前コテレンについてそう断言したように、だからこそ俺は身内にのみ楽しんでもらう趣旨を一切取らない。


一般人へ解放したサイトでありたいわけだよ。これでもな。

それはゲームの解釈やらの時に予想以上の一般客があったからこそ、ようやく気付けたことでもあるけど。


そうすると閲覧者全員を同じ土台に乗せて話をせねばならず、必然的にまっ平らな所からの話題開始が要求される。

だから身内がゲラゲラ笑える日記にはならないわけだ。



しかし今日だけはその法理に悖る。

まぁ、そういう日があってもいいだろうって柔軟な考えも必要なのである。


ので、載せる。

つまんなくても読んでくれる人が居ると報われるので嬉しいです。


じゃ、いまからスタート。





『リアル俺の日記』





11月6日


すごいことを思いついた。

中央条約機構CENTOくん。(冷戦下に於いて)


……そんなにすごくもなかった。





11月7日


今日は関学プレテストだった。

久しぶりの関学英語だ。


終わって、自分は日本人だと実感した。




11月8日


I have a dream”の演説をどうにかしたかった。

だから、する。




I have a dream (Yo!) I have a dream (Yo!)


白豪主義は今日も順調 差別は絶頂 連中は助長


だがmy Soul それを許さぬ発表 繰り出す音調 That's not at All


マァ聞いてくれや 俺の主張 糞真面目なニューヨーカー目を剥き発狂


They say deeply rooted in アメリキャンドゥリーム




(ミシシッピミシシッピアラバマアラバマミシシッピ! For real!)




One day 俺ミスドで買い物 100円セール今宵も繁盛


俺は指差す そのリッチドーナツ どのへんがリッチかはI don't know


だが金払う 時に舞い込む奇跡 思わず出した硬貨引っ込めゥ


すでにレジに100円置いてある 誰かのミス だけどレジ係ずっとYou don't realize


その金俺の出した金になった これ実話 悪いからその日からミスドそこ利用


5円で食うリッチドーナツ 金確の時かわいそう だけどマジ食った マジごめん







ちなみにその日からミスドそこでしか食わないようにしてるから良ければ目を瞑ってほしいです。






11月9日



寝言を言っていたらしい。


「うっとーしーのー。」


……何やら鬱陶しかったらしい。

首に絞まっていた毛布だろうか。


しかし「甘える口調で言ってたよ」というが……。

なにやらよくない気がする。




11月10日


腕時計がどこかへ行く。

駅で発見されていたので回収した。運が良かった。


カールという名と、チャールズ、カルロス等は、発音が違うだけで同一だと母に説明した。

「じゃあカールとポリンキーは?」

何を聞いていたんだお前は。





11月11日


ポッキーとプリッツの日らしい。

だが上記の2つは、間違いなくトッポの完全下位互換でしかない。


疲れているのだろうか。少し全身がだるい。




11月13日


昨日は日記を書きそびれた。

正直ここまで続けてるだけで充分俺はすごい。

いい加減飽きてきた。いつ終わるんだろう。


こぶとり爺さんは小太りではなかったらしい。

知らなかった。


いや、そもそも話を知らなかった。

じゃあ、こぶなんて取ってどうするんだよ。





11月15日



また昨日サボっちゃったな。


じつは変な夢を見た。

ちゃんと鮮明なシナリオがあったので、忘れないうちに詳しく書いておく。



何年か前(?)の東南アジアで、ある衝撃的なものが発見された。

それは、船に乗っていた漁師たちが残した記録だった。


ある朝、仲間数人と同じ船にのって漁に出た彼らは、海へ出るなり不可解なものに出くわす。

これまで漁をしていたはずの浅瀬のエリアに、すごく狭い島と、謎の館を見つけたからだ。


不審に思った彼らはその島に船を止め、館へ手を掛けた。

そして扉を開いた瞬間、まるでバックドラフト現象が巻き怒ったかのような大爆発が起きた。

うろこの館にも似た洋館は、その建物ごと漁師たちの体を吹き飛ばし、洋館と人間の両者ともが断末魔を上げながらバラバラにちぎれて飛散した。



問題なのは、その映像の一部始終が彼らの船の先頭にあったビデオカメラに納められていたことだった。

その謎そのものなシチュエーションや、人間と建物が即座にバラバラになる凄惨さも相俟って、程なく発見され全世界を震撼させる。



爆発した洋館跡や謎の島は今でも残っており、海水の侵食を受けたり雨風に曝されている以外は正確に現場が残されている。

しかし一向にその事件の解析は捗らず、一説には宇宙人の仕業という話まで持ち上がる始末。

そしてある日本人女性ボーカルが自分の曲のプロモーションビデオにその映像を用いたことがよくも悪くも話題となった。


その話題にかこつけて、突然発生、爆発した島のすぐ近くまで船で回るクルージングツアーに、日本人のテレビ局団体が特別取材目的で参加することにした。


タレント数名を引き連れた一向は、そのすぐ近くにまで到達する。

そこで地元の案内人はあることに気づく。

洋館跡の内部は現在、海水に侵食されて沼と化しつつある。

そこに、建物の柱からその沼の底へ向かって一本のヒモが垂れ下がっていたのだった。

まるで命綱であるかのように。


それに気付いた地元の人はヒモをたぐりよせる。想像以上の重さにびっくりしながらも。

無論テレビ局はずっとカメラを回している。


そしてヒモの先から見つかったのは、まだ新しい腐乱死体と、それが握る小さな頭蓋骨だった。

何がどうなっているのか、一同の驚愕はやまない。

だが、彼らが真の恐怖に怯えるのは、自分達の船の底から沼が沸き出し、全員が海、あるいは沼に沈没して死んでからだった。


その一部始終は、やはり、カメラ機材に録画されて全世界へ流される……。



これほどシナリオが鮮やかに見れた夢は久しぶりか。

短編のネタにでも使ってしまおう。




11月16日



朝から寒い。

そう思って厚着したら、塾は暖房であつい。

ままならないものよな。


そろそろ日記もやめどきのような気がする。




11月17日


雨で紙がふやけた。塾なんかに持って行くからだ。

神の思し召しな気がするので今日で日記はおしまい。







キーボードに打ち込みながら見返したが、まさか気を抜いてしまっただけでこれほどつまらないことになるとは思ってなかった。


やはり俺に普通の日記は向いてなかったや。

これなら、まだ普段の文章のほうが読んでもらえる可能性高いよな。

これっきりにしよう。


という残念な結果になったが、しょうがなく今日はこれで終わろう。

あぁ、日記に費やした労力が惜しいわ……。